「ペット関係の仕事をしたいけど、資格があった方がいいのかなぁ。」
「うちの子が病気の時に、すぐに対応できるように知識を身につけたいな。」
わんちゃん、ねこちゃんが好きな方なら、こんな風に思いますよね。
資格を活かしてペット関係の仕事をしたり、資格を活かしてペットにさらに深い愛情を注げたら、幸せな事ですよね。
でも、「資格をとってみたものの、就職で役に立たなかった!」「通学だと忙しくて通えない!」なんていう不安もあると思います。
この記事では、ペットの資格でおすすめのものを、お仕事用とおうちのペット用のものに分けてご紹介します。

おすすめペットの資格①お仕事部門

ペット関係の仕事は、実はその多くが無資格でも就く事ができます。
しかし、資格が無いと就業できないものや、資格が無いとかなり支障が出るものがあります。
それは①獣医師②動物看護士③トリマーです。
一つずつ解説していきます。
①獣医師

獣医師は、「獣医師法」に基づいて定められた国家資格です。
獣医師法によれば、「獣医師でない者は、獣医師又は、これに紛らわしい名称を用いてはならない」とのことです。
つまり、動物に対して検査や治療を施すためには、獣医師資格を持っていないといけないのです。
本当に動物が好きな方、動物の命を自分の手で救いたい方にとってはおすすめでしょう。
ただし、獣医師になるための道のりは長く厳しいものです。
まず、獣医師になるためには大学の獣医学部にて6年間学習し、国家試験に合格する必要があります。

獣医学部のある大学は日本に18校あります。
うち7件が私立ですが、私立大学の学費は高い傾向があります。
例として挙げると、北里大学の獣医学部は6年間の学費だけで1298千万円かかります(北里大学公式HPより。2023年度の学費)。
さらに教科書代がかかりますが、医学書なので1冊あたり1万円以上するものもあり、こちらも高いです。
このように、経済的な理由から私立ではなく国公立大学の獣医学部を志望する人が多くなり、それによって国公立大学の受験倍率が高くなります。
そのため例年、国公立大学獣医学部の倍率は前期で3~7倍程度と高い水準で推移しています。
高い倍率を乗り越えて受験に合格するには、受験で高い得点が必要となります。
つまり優秀な学習成績と、それを身につけるための相当な努力が必要となるのです。
動物の命をどうしてもご自身の手で救いたい人、経済的に余裕があり私立大学も視野に獣医師受験が出来る人には、おすすめできる資格と言えます。
②動物看護師

2022年5月から「愛玩動物看護師法」が施行され、これまで民間の資格となっていた動物看護師が国家資格化されることとなりました。
つまり、これから動物病院で動物看護師として働くためには、国家資格が必要となるのです。
2023年の1月に第1回目の国家試験が実施されました。
今後は人間の看護師のように、大学や専門学校など専門の養成所で学習した者だけが国家試験受験資格を得られる仕組みとなります。
2022年から5年間は、受験資格に関して移行措置があります。
具体的には、「専門の養成所で学習していないけれど実務経験がある人は、講習会を受講することで受験資格を得られる」というシステムです。
講習会の受講や、受験資格に関しては、農林水産省のHPが分かりやすいです。
動物看護師は、獣医師ほどではないですが、動物の命を救うために出来る事が数多くあります。
例えば、これまで獣医師だけに認められていたマイクロチップの挿入や採血を、獣医師の指示のもと行えるようになりました。
「動物の命を救う事に関心はあるけど、獣医師になれるほど環境が整っていない」という人におすすめの資格です。
③トリマー

トリマーは、実は無資格でも出来る仕事です。
しかし、専門的な勉強をし実技も訓練していないと、実務で困る事は簡単に想像できます。
なぜなら、わんちゃんやねこちゃんのトリミングは、一朝一夕では習得できない技術だからです。
また、就職する際も履歴書に取得資格が書けた方が、内定はもらいやすいでしょう。
そのため、トリマーになりたい方も資格を取得されることをおすすめします。
トリマーの資格には、実は設置団体と同じ数だけ種類があります。

プロとしてトリミングサロンで働きたいなら「JKC公認トリマー」「AAV認定トリマー」「JDA公認トリマー」の資格が代表的です。
特に、JKC(ジャパンケネルクラブ)の資格が最も認知度が高いのでおすすめです。
JKC公認トリマーの資格は、動物の専門学校に最短2年通って資格を取得するのが一般的です。
一方、「JPLA認定トリマー2級」と「JCSA公認ドッグトリマー」は通信講座で資格が取得できます。
資格取得にかかる期間は6ヶ月前後で、自宅で比較的短期間で取得を目指せる部分がおすすめです。
トリミングは毛を整えるだけでなく、目ヤニをとったり爪を切ったり、上手に保定したりなど、たくさんのスキルが必要になります。
その分やりがいもあり、動物を可愛くできた達成感も得られるでしょう。
動物好きで、さらに美容関係のお仕事に関心のある方にはおすすめです。
おすすめペットの資格②おうち部門

おすすめのペットの資格、続いてはおうち部門です。
職業のための資格ではなく、おうちのペットをより大事にするための資格です。
いくつもありますが、厳選して3つご紹介します。
1)ドッグトレーナー

ドッグトレーナーは、犬と人が一緒に暮らすために必要なしつけを広く普及させる事を目的とした資格です。
飼い主への指導を目的とした上級の資格もあれば、自分と愛犬との絆を深めることを目的とした基礎的な資格もあります。
その例として、JDTA(日本ドッグトレーナー協会)のC級は、愛犬のしつけやボディランゲージの観察を目的としており、通信講座で3~6か月程度で資格取得ができます。
おうちの愛犬とより良い関係を築きたい方におすすめです。
2)ペットアロマ

ペットアロマ検定は、アロマを通じてペットの健康維持や癒しに役立つケアを学びます。
わんちゃんだけでなくねこちゃんにも使うことができ、通信教育で学ぶことができます。
学習内容は、アロマについてだけでなく、犬猫の体の特徴や病気の見つけ方、しつけの方法など多岐に及びます。
愛犬・愛猫に特別なケアをしてあげたいと思う方におすすめです。
3)動物介護士

動物介護士は、わんちゃんやねこちゃんが高齢になった時、健康管理や清潔管理を行う為の資格です。
動物の病気の知識や、食生活、しつけ、清潔に関する事まで、幅広い知識やスキルを習得できます。
お仕事としての需要は今はまだ多くは無いので、あくまで家庭内のペットに対する資格として今回はご紹介します。
動物介護士の資格があれば、ご自宅の愛犬・愛猫の体の変化にいち早く気が付くことができ、最適な応急処置を施すことができます。
病気をしていなくても、日々の健康に問題なく過ごせているか見極めることができるのは飼い主さんとしても安心ですね。
動物介護士の資格も、通信講座で取得することができます。
まとめ
以上、ペット関係の資格のおすすめ一覧でした。
動物看護師やトリマーは専門的な技術の養成のため、通学で学んだ方が良いでしょう。
おうちのペットに活かすことを目的とした資格なら、通信教育で取得することができます。
ペットの資格は、年齢、経歴に関わらずチャレンジできるものがたくさんあります。
気になる資格がある方は、まずは資料を取り寄せてみて下さい。
Writing by Ichikawa