老犬になると、いろいろな機能が低下するので気をつけることが多くなります。
最近のドッグフードは、人間と同じ原材料を使用しているものも多く、健康志向になっていて、ワンちゃんの寿命も伸びています。
種類がありすぎて、老犬にはどんなごはんが良いのか迷うこともありますね。
今回は、シニアに食べさせたい、老犬にぴったりのごはんを5つご紹介します。 老犬向きのごはんを知っておけば、シニア期にゆっくりごはんを変えていくことができますし、考えていたごはんがワンちゃんに合わなくても慌てずに新しいごはんを与えることができますよ。

老犬にぴったりのごはんを選ぶポイント
老犬にピッタリのごはんを選ぶ時のポイントをいくつか挙げてみました。
・高タンパク、低脂肪、低カロリーである
・関節に良い成分が入っている
・消化に良い食べ物、成分が含まれている
高タンパク・低脂肪・低カロリーである
老犬になると、動く時間が減るので、筋力も低下していきます。
運動量が減ったのに、カロリーの高いごはんを与えているとエネルギーを燃焼できずに肥満になってしまいます。肥満になると老化がすすみ、様々な病気の原因になります。
ただ、カロリーだけを見てごはんを減らすと、筋肉量が減って代謝も低下します。
なので、高タンパク・低脂肪・低カロリーのものを選びましょう。
年齢的にはシニアだけど、運動量などの変化がないワンちゃんにはタンパク質が20%以下のフードを与えると筋力低下につながるので、運動量や生活面で成犬時と変化がない時は、今までと同じフードで様子を見ましょう。
関節に良い成分が入っている
足腰も弱ってくる老犬には、関節や骨に良い成分の入ったごはんを選びましょう。
代表的なものは、グルコサミンやコンドロイチンなどです。
軟骨の主成分である「プリテオグリカン」の原料であるグルコサミンは、組織の再生と修復をする働きがあり、コンドロイチンは組織に水分や栄養を与えて良い状態を保ちます。
この他に、骨を強化するコラーゲン・関節をなめらかに動かしたり、衝撃を和らげたりするヒアルロン酸があります。
最近では、関節痛の緩和も期待できるMSM(メチルスルフォニルネタン)を配合したドッグフードもありますよ。
消化に良い食べ物・成分が入っている
シニア期に入ると消化機能も低下します。
肝臓や膵臓の機能の低下から消化酵素の分泌が減少して、消化するのも体に負担がかかります。
内臓に負担をかけると体が疲れやすくなったり、免疫力が低下したりします。
胃腸に大きな負担をかけないように、分解しにくいタンパク質や脂質、余計な化学合成物質などが含まれていないごはんを選びましょう。
・脂肪分の少ない新鮮な肉や魚が多めで、消化を助ける酵素や乳酸菌などが含まれている
・新鮮な素材を低温でじっくり加工されている
上記のポイントを参考に選ぶといいですよ。
老犬にピッタリのごはん5選
ドッグフードなら、シニア犬専用の「ピッコロ」や「ヤムヤムヤム」などがあります。
高タンパク・低脂肪でシニアの体を考えた様々な成分が配合されています。
また、食欲のないワンちゃんには、手作りのトッピングで食欲をかきたてるといいですね。
ここでは、老犬にピッタリのごはんを5種類ご紹介します。
ピッコロ
・低カロリー、低脂質なのに必要な栄養素をしっかり摂取できる
・関節に良い成分を配合している
・消化しづらい穀物は使わず、食物繊維を豊富に含んださつまいもやえんどう豆を配合している
・原材料の70%を占めるチキンとサーモンで高タンパクなレシピ
・原材料がヒューマングレード

ピッコロは、シニア犬向きの栄養バランスと抜群のおいしさを兼ね備えたイギリス原産のフードです。
健康を考えると、どうしてもおいしさよりも低カロリーなどの成分が重要視されてしまいがちですが、ピッコロは毎日のごはんを楽しみにできるように、おいしさ重視で作られました。
口コミでは「小粒で食いつきがいい」や「便通が良い」、「自分から散歩に行きたいとアピールしてくれた」などの声がありました。反対に「値段が高い」、「コスパが悪い」との声もあります。
1.5kgで4,708円なので、一般的なフードより高めですね。
ですが、可愛いワンちゃんの健康のために選ぶ飼い主さんも多いですよ。
ヤムヤムヤム! シニア&ライト チキンドライタイプ
ヤムヤムヤム! シニア&ライトは、シニア期に気になる症状に配慮して作られています。
・若鶏ササミ使用で高タンパク・低脂肪に仕上げている
・鰹節や昆布、しいたけの香りが嗅覚を刺激して食欲アップ
・消化吸収を助ける乳酸菌や骨や関節に良いグルコサミンやコンドロイチンを配合
・皮膚の健康にオメガ3脂肪酸を配合
品質とおいしさを追及したドッグフードで、原材料もヒューマングレードのものを使用しています。
食材本来のおいしさを引き出すレシピで、余計な添加物や香料も入っていません。
また、代謝機能が低下してくるシニア犬のために、ナトリウムやリン量を控えめにしたレシピになっていますよ。
口コミでは、「おいしそうな香りがする」や「胃腸の調子がよさそう」、「食いつきがいい」などの声がありました。反対に「食べない」・「小粒すぎる」、「興味がない」などの声もありました。
価格は、500gで2,154円と決して安くはないですが、お試しもできるので気になったら一度試してみるといいですね。
モグワン
モグワンは、犬に必要なものをできる限り取り入れたドッグフードです。
・総量の53%にチキンとサーモンを使用している
・関節に良い成分(グルコサミンやコンドロイチン)が配合されている
・肉、魚、野菜、果物をバランスよく考えられたレシピ
・人工保存料や着色料、防カビ剤・香料などの添加物は不使用
原材料を厳選し愛犬の体を第一に考えた栄養満点のレシピで作られたモグワン。
できるだけ自然に近い食材だけを厳選して使用することにこだわっています。
季節ごとにとれる新鮮な食材を使用するので、人工添加物がなくてもきれいな色とおいしそうな香りが漂います。口コミでは「香りがいい」や「毛艶が良くなった」なども声がありました。
反対に「食べない」という口コミもあって、ワンちゃんの好みになりますね。
価格は、定期購入すると初回は1.8kgで2,354円です。

ナウフレッシュ グレインフリー スモールブリードシニア&ウェイトマネジメント
健康を維持する上で、大切なタンパク質はしっかりとりながら低脂肪を実現した低カロリーフードです。
・小粒で食べやすい
・新鮮なターキーやダック、サーモンの生肉が主原料
・お腹に優しい消化酵素や善玉菌を配合
・ココナッツオイルやキャノーラオイルのフレッシュオイルを使用
時間をかけて低温調理することで、素材そのものの味を最大限に引き出しました。
パセリやペパーミント配合で歯と口の健康に役立ちます。
内臓機能や消化機能が衰えてきたシニア犬に向いていますよ。
口コミでは、「比較的食いつきがいい」・「トッピングなくても食べてくれる」などの声がありました。
価格は800gで2,475円と安くはありませんが、試してみるのもいいですよ。

手作りごはん
ドッグフードの食いつきが悪い時、手作りごはんのトッピングもおすすめです。
例えば、ササミと人参や大根などの根菜を細かく刻んで、柔らかくなるまで茹でたものをゆで汁も一緒にドッグフードにトッピングすると香りが立って食欲が出てきますし、食材が柔らかいので食べやすいです。
手作りごはんを与える場合は、注意することがあります。
・すべてを手作りごはんにすると、必要な栄養素をすべて補うことが難しいので、必ずドッグフードのトッピングとして与える
・手作りごはんを与える場合は、ドッグフードの量を7割ほど減らす
・ワンちゃんに与えてはいけない食材をしっかり把握する
・ワンちゃんの好きな食材だけを与えない
手作りだとカロリー計算も必要になります。
カロリーや食材の成分などを確認できる専門書などがあるので、参考にしてみてはいかがですか。
まとめ
今回は、老犬にピッタリのごはんを紹介してきました。
・老犬のごはんを選ぶポイントは、高タンパクで低脂肪のものや関節に良い成分が配合されていること
・老犬にピッタリのごはんは、「モグワン」や「ピッコロ」
・手作りごはんのトッピング
老犬になると食の好みが変わることがあります。
今まで食べていたからと思っていても、食べなくなることもあります。
食事は毎日のことなので、ワンちゃんが楽しく、おいしく食べてくれるごはんを見つけましょう。
ウェットフードやスープ状になったものもあるので、いろいろ試してみるのもいいですね。
ただ、ウェットフードは歯垢ができやすいので、食べたら歯磨きをしましょう。