犬の逃走事故について~2024年9月4日茨城県~

本投稿は、岩井ゆかりオフィシャルインスタグラム https://www.instagram.com/yukari_iwai/に掲載した際、反響の大きかった記事である。世の関心を知り、当時の原文のまま、ここにお伝えしたい。

目次

茨城県牛久市での、ボルゾイ逃走

「ノーマークだった」と、多くの犬界隈の人は感じたに違いない。と、いうのは、ここへ来て、ボルゾイの脱走や事故が増えているように思う。これまでの逃走、脱走の代表犬とは、やや違う筋の犬だからである。昨日、9月3日に起きたニュースは、茨城県牛久市での当該犬種の逃走だ。

同市は、家庭で飼育していたボルゾイ1頭(体高約1メートル、体長約1・4メートル)が3日に逃げたと発表した。カッコ内のサイズは本犬のものかは不明だが、だいたいの雄のボルゾイはこんな感じの大きさだ。逃げた犬は、県の条例で人に危害を加える恐れがある「特定犬」に指定されており、2024年9月4日午後9時現在、保護されたという情報はニュース上には未だ発表されていない。(後日、本犬は脚を引きずっているものの、無事保護されている。本犬と下写真は関係のないものである)

補足として、別記事では以下のようなものがある。

市によると、犬は顔や背中に茶色の毛が交じった白色で4歳の雄。3日午後1時頃、飼い主が自宅で車に載せようとした際に逃げた。周辺では目撃情報が寄せられているといい、市は「見つけたら近づかずに警察へ連絡してほしい」としている。

この事件における私見

UUUUM~。ここからは私見。逃げることもあるぜよ。どんな犬でも。ここに語弊が生じるといけないので細かく話すと、いや、でも4歳まで脱走癖はどの程度だったのだろう。

状況はどうだったのか

状況は何パターンかに分けられる。

スレスレのヒヤヒヤな感じで、「これまでも車に乗せるときは注意してきたが、ミステイクが重なり、たまたま今回の事故に至った」のか。

それとも、「普段は脱走の気配が見られない生活をしていたが、偶発的に何かが重なり起きた事故」か。

はたまた、「脱走上等。うちの犬はときどき脱走するけど、いい子なんですよ。しかたないですよね。狩りに使われていた犬なので。元をたどれば、ロシア貴族の犬ですから」なのか。

犬種のせい、だけ、にはせんといて

冗談じゃない。たまったもんじゃない。ミステイク、飼育の至らなさを、血統やルーツのせいにされては。本当にいるんですよ、なんでも「そうゆう犬だから」で、済ませる方。やめていただきたい。その本能を知るべくして知り、扱いには油断してはいけない。いけないんです。

(あ、でも、保護犬で来たばかりで…とか、色々なパターンがあるので、真実はわからないのですが、この手のニュースは「逃げました」「警戒してください」とは書いてあるものの、その後の「見つかりました、理由はこうでした」は、あまり掲載されないのよね)

特定種(都道府県ごとに制定)

制定、されていたり、されていなかったり

以下はご参考までに。今まであまり周知されてこなかった(というか意識されてこなかった)言葉に、違和感を覚えた方もいるでしょう。「特定種」。ここでは茨城県で定められたものを述べる。

これには二種類あり、家庭で飼育してはいけない犬種と、気を付けて飼わなければならない犬種があり、ボルゾイは後者の方。

茨城県の動物指導センターのHPによると県が人に危害を加えるおそれのあるものとして定める8犬種は、以下。

1.秋田犬

2.紀州犬

3.土佐犬

4.ジャーマン・シェパード

5.ドーベルマン

6.グレートデン

7.セントバーナード

8.アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(アメリカン・ピット・ブル・テリア)

※また、体高60センチメートルかつ体長70センチメートル以上の犬(雑種含む)

この、8.の後の一文は、後から付けられたものと推測しますが、この特定種って何を基準に出したのかは不明。でも、まあ、なんかあったからこうなったんだろうなとは思います。

ルーツを知り、管理する

例え、運命のひとめぼれであったとしても

茨城にいい訓練所あるよ。のちの事故を避けるためにも、中、大型犬は訓練所で基礎訓練を入れてもらうのがベターであるし、(小型犬ももちろん意識としては変わりなく育ててほしいけど、あえて中、大型、としたのは、やはり人との体格差や、ひと咬みの強烈さ、取り扱いのしづらさで、こう書きました)

私は、管理できないサイズや、ルーツを持った犬は家庭犬には向かないと思うし、大きい犬ほど、見た目やイメージで飼ってほしくないと強く思っています。「だって、目と目があって、ひとめぼれしたから」という方に言いたいのは、とにかく知ってほしい。その犬のルーツや背景を。

それにしても、ボルゾイがこんなに逃走するとはね。最初は犬具の選び方を間違っているんじゃないか、そのせいで逃走してしまうのか、と思ったけれど、違うよね。そんなときだって、呼び戻しができる犬なら、戻ってくるもの。

まとめ

いずれにしても、素人向けの犬ではない犬種の存在を少なくとも認識はすべきだし、彼らの根強い本能がそれら事故を引き起こすとしても、人間が作ったものである。ついでに言うと、「じゃあ、優しい犬とかけ合わせればいいんじゃない?」という方がいたら、ネチネチくどくど長々とした対談を望む次第である。

犬の心を育てる訓練士 岩井ゆかり(@yukari_iwai) • Instagram写真と動画https://www.instagram.com/p/C_ft_jQS0wD/

Writer by Yukari Iwai

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