猫の歯周病には注意が必要 症状と予防方法について解説

猫は虫歯にはなりにくいですが、歯磨きが苦手な猫は、歯周病になりやすいと言われています。今回は、猫の歯周病について、どのような猫がかかりやすいのか、また発症を予防する方法などについてご紹介します。

目次

猫の歯周病とは

猫の歯周病は、細菌が原因で歯ぐきが腫れる「歯肉炎」と、歯を包む組織に炎症が起こる「歯周炎」を合わせて「歯周病」と呼びます。

歯垢が蓄積して歯石になると、強い口臭がしたり、歯ぐきが赤くなったりします。その場合、猫は強い痛みを感じて、十分な食事がとれなくなり、栄養失調で弱ってしまうこともあります。

歯周病になりやすいネコとなりにくいネコがいる

歯周病の原因は、猫の歯に付着した歯石と関係があります。歯石は細菌や食べ物のカスでできており、これらが唾液中のカルシウムを取り込んで石灰化し、歯に付着する歯石となるのです。

猫はヒトに比べるとは歯垢が歯石に変わるのが早く、ヒトが3週間ほどかかるのに対し、猫では1週間程度で歯石に変わってしまいます。また、ほとんどの猫は歯磨きが苦手なため、歯石がつきやすいのです。

実は、3歳以上のほとんどの猫が歯周病にかかっていると言われています。その中でも重度の歯周病は、7才を過ぎた高齢の猫が多いですが、歯石は2才頃から付きやすくなるので、若齢猫でも歯周病になることがあります。

歯周病を予防するには

歯周病を防ぐには、歯石になる前に定期的な歯磨きをして、歯垢を除去するのが一番です。

歯周病が悪化してしまうと、最悪の場合歯が抜けてしまうこともあります。抜けた永久歯は再び生えることはないので、歯磨きでお手入れすることがとても重要です。

しかし、歯みがきに抵抗がある猫は多いので、歯みがきする時は少しずつ慣らしていって、嫌がるそぶりを見せたらすぐやめるようにしましょう。

歯みがき効果のあるおもちゃや、歯みがきガムを取り入れるのも良いですね。

ただし、すでに歯石が付着している場合は、歯ブラシで磨いてもあまり効果はありませんので、歯みがきの前に歯茎の状態を確認してみましょう。健康な歯茎は薄いピンク色で、健康な歯は白い色をしているのが一般的です。そのような場合は、歯磨きで歯周病の予防をします。

もし歯茎が赤く腫れていたり、歯石で歯が黄土色に変色している場合は、歯ブラシを使用すると猫が痛がることがあるので、動物病院に相談しましょう。

まとめ

歯石がしっかり付着してしまうと、歯石を取るために全身麻酔をかけて、スケーラーで除去することが必要です。これは猫にも負担がかかりますので、歯石がつく前に日常的にデンタルケアを行っていきたいですね。

Writing by Tada

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